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この物語は、40年前の事件についての記述であるが、誰が書いたものなのか内容が真実かどうかは確認のしようが無い為、浜松怪奇学校を知るための参考資料としてお読み頂きたい。真実を知っていると思われるスギヒサオ氏は多くを語らず、当時の担任の先生のカグチ先生も消息が判らない。我々に出来る真実を知るための方法は、怪奇学校に赴き、叶うならば直接少年たちの霊に問う事であろう。


貸出し累積
本日の読者

赤い本 第1話

箱を開けるとそこには真っ赤な本が何冊も詰め込まれていた。 
ユウジはその中の1冊を手にとった。 カバーは赤く、黒い文字で表紙一面に何か書かれているが、ボロボロすぎて読み取れない。 他の赤い本も何冊か手にとって見るが、すべて同じ本のようだった。 数えてみると16冊ある。 パラパラと適当にめくったが、文字はところどころ滲み、そうでない文字も難しくて読めそうなものはなかった。他の本も同じようにパラパラとめくっていきながら、ユウジは昼休みの時に交わしたアキラとの会話を思い返した。 

「ねぇ、この箱の中には何が入ってるの?」 

【開封・持出 厳禁】 

そう書かれた張り紙と、黒いガムテープでぐるぐるまきにされた古い木箱を指さしてユウジは言った。 

「知らないよ」 

アキラは貸し出しカードの整理をしながらユウジの方を見もせずにそっけなく答えた。 

この木箱は図書室の一番奥にある本棚の上に、ずっと放置されている。 
かなり上の方にちょこんと置いてあるだけだから気付かなかったのだが、新学期の大掃除の時に図書室の棚を拭いていたら偶然見つけたのだ。 
箱はほこりまみれで、綺麗にふき取らなければ【開封・持出 厳禁】の文字は見えなかった。 
一体どれほどの期間、ここにあるのだろう? 
先生に尋ねても、「大切なものだから触ってはいけない」としか答えてもらえないのだ。 
アキラの冷たい返事に、ユウジをはじめとした図書委員達は眉をひそめて顔を見合わせたが、実際に図書委員長であるアキラでも知らないのは聞く前から承知のことだった。 
それでもアキラに尋ねたのは別の理由があってのことだった。 

「なぁ、あの箱の中身を確かめてみないか」 

続く

★第2話以降は、浜松怪奇学校にてリタイヤせずにクリアしたらもらえるチラシのQRコードをチェックして下さい!判らない人は現地でクリア後に先生に「赤い本のQRコード下さい」とお尋ね下さい。


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